第428章 飲み過ぎた

「さすがは北村さん、話が早い。払いがいいから、とっておきの情報をサービスしますよ」

パパラッチの声は笑いに満ちていた。

「二人が入ってまだ間もない。うまくいけばベッドの上で現場を押さえられるかもね? そうなれば奥さんは有責配偶者、不貞行為確定だ。離婚してもあんたがガッポリ慰謝料を取れる。だろ?」

「口座番号を送れ。この件は口外するな。さもないと……」

北村一馬は電話を切ると、スマホのGPSを確認し、踵を返した。

「一馬、どこへ行くの?」

母親が背後から声を張り上げた。

「お祖父様のお話はまだ終わってないわよ。早く戻って機嫌をとってちょうだい」

彼女はリビングの上座に視線を送っ...

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