第58章 護身用スプレー

今野敦史は中林真由に反応する間も与えず、そのまま唇を重ねた。

中林真由が素早く顔を背けると、今野敦史はすぐさま追いかけ、彼女の唇に噛みついた。

ベッドに横たわる中林真由は全く力が思うように入らず、今野敦史の両足にベッドの上で動きを封じられてしまう。

彼の下半身の変化を感じ、中林真由はただただ呆れるしかなかった。先ほど竹田南が彼の膝に乗っていた時は何の反応もなかったのに、今になって反応するなんて。

手で今野敦史を突き放そうとしたが、彼はその意図を読んでいた。素早く身を起こすと、片手で彼女の両手首を掴み、もう一方の手でネクタイを素早く解いた。

彼がまた自分を縛ろうとしていることに気づき...

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