174-ストライキと飢餓

キッチンには近づかない方がいいなんて言ったばかりだけど、オフィスを出て最初に向かったのは結局そこだった。ベラミーのせいで、少し……体が熱くなってしまったから。とにかく水が一杯欲しい。あるいは、最近ベラミーがやたらと好んで浴びている冷たいシャワーでもいい。ベラミーは私の後ろをついてくる。まだ私のそばを離れる気はないらしい。

中に入ると、さっき私が座っていたカウンター席にメーガンが座っているのが見えて、一瞬足が止まる。けれど、気を取り直してそのまま進むことにした。カウンターの反対側にはダリエンがいる。彼は上機嫌で、店内で流れているプレイリストに合わせて鼻歌を歌いながら、「究極のサンドイッチ」とで...

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