192-しびれて神経質になる

かつての我が家へと戻る車の中は静まり返っていた。皆、どこか不安を抱えているのだ。ベラミー、ダリエン、ミーガン、そして私は一台の車に同乗している。どうやら他のメンバーとは現地で落ち合うことになっているらしい。今回、私やミーガンが来るべきではないと反論する者は誰もいなかった。私は呪文を使わなければならないし、ミーガンは前回と同じ理屈で同行を主張したからだ。警護チームも含め全員で動くのだから、これだけの戦力が集まる場所こそが、私たち二人にとっておそらく最も安全な場所なのだろう。

車を停めて降りると、案の定、大勢のシフターたちがたむろしており、その間をマギーがケーキやクッキーらしきものを配って回って...

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