メーガン 7-泣きながら掃除をする

電話を切ると、ダリエンは私をバスルームの方へ促した。

「きれいになれば、気分も少しは良くなるはずだ」と彼は約束してくれる。シャワーを浴びたぐらいで、また自分がきれいになったと感じられるとは思えない。でも、他にいい案があるわけでもないので、言われた通りにする。

熱いお湯の下に立ち、排水溝へ血が流れ落ちていくのを眺めながら、三十分ほど泣き続けた。ダリエンの持っている、いかにも男物が使いそうな馬鹿げたリンスインシャンプーを借りる。私の髪には最悪だろうけど、少なくとも血は洗い流せる。ボディソープも少し使うと、その慣れ親しんだ香りに心が安らぐのを感じた。

涙で目が焼けるように痛くなってきた頃、無理...

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