カム1-モクテルとマジック

私のバー、『ウィッチズ・ブーズ』は今夜もそこそこ繁盛している。まあ、私のものと言っても半分だけだが。残りの半分は、匿名を好み、店には一切関わろうとしないとある男のものだ。なぜ彼がこの店の一画を欲しがったのか見当もつかないが、私一人では資金が足りなかったから感謝はしている。私は引退したがっていたあるウォーロックから自分の持ち分を買い取った。もう一人のオーナーは、おそらく彼の友人だったのだろう。いつか残りの半分も買い取れる日が来るかもしれないが、当面は、口出ししないパートナーがいる今の形が私には合っている。

閉店までまだ数時間あるが、今日の夜にはもう満足している。売上は上々だし、またポーションで...

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