カム6-シェアリングとスニーキング

「さて……これだけ人数が集まったことだし――まさかこんな大所帯になるとは思わなかったけど――カム、魔法についていくつか質問に答えてもらえる?」

ライアンがそう尋ねた。私は頷き、彼らを裏手にある仕事場兼倉庫へと案内する。ドアには結界を張ってあるため、私が自分で開けなくてはならない。私以外の人間が開けようとすれば、ろくなことにならないからだ。

アルファたちをここに招くつもりはあったし、彼らの友人のオラクルを含めるのもやぶさかではない。だが、ハリソンを私のパーソナルスペースに入れることまでは想定していなかった。私はこの仕事場を愛している。仕事と趣味の「おまけ」が完璧に融合した空間だからだ。ここに...

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