26-スケジュールと病欠日

ダリエンの腕を軽く叩いて、前を見せてもらう。彼が少し横にずれると、マギーの孫のローガンが姿を現した。十一歳の少年は顔色が悪く、汗ばんでいる。ブロンドの髪がべったりと頭に張り付いていた。厚手のジャケットを着込んでいるが、見るからに惨めな様子だ。

「ローガン!」

私はダリエンを押しのけた。彼が自分から退いてくれたからよかったものの、私が押したところでびくともしなかっただろう。

「大丈夫? ひどい顔色よ。お母さんは? どうしてここに? まさか歩いてきたんじゃないでしょうね?」

私はそこで言葉を切り、彼が答えるのを待った。マギーを彷彿とさせる、いつもの自信に満ちた口調は影を潜め、静かだった。

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