カム36-ささやきと勝利

こじんまりとしたカフェレストランの席に座り、ハリーが私たちのチーム名を一生懸命考えている姿を眺めていると、正直驚きを隠せない。まさかクイズ大会に連れてこられるなんて。どうして私がこういうのが好きだって分かったんだろう? 今まで聞かれたことなんてなかったはずなのに。

店に入ったとき、ハリーは私の反応を伺いながら、それはもう嬉しそうに顔を輝かせていた。私が喜ぶと、彼はすぐさま飛んでいって参加申込書を取ってきたのだ。私がランチのメニューを眺めている間に、ハリーは書き込んだチーム名を提出しに走っていってしまった。提出させる前に何て書いたか確認すべきだったんじゃないか……そんな嫌な予感がする。まあ、今...

ログインして続きを読む