カム41-火と煙動

予算案を仕上げて、共同経営者に送信した。ハリーも自分の仕事をいくらかは片付けたとは思うが、正直確信は持てない。鮮やかな紫色の新しいビーズクッションが届いた時のことだ。配達員はひどく困惑していて、なぜバーに至急ビーズクッションが必要なのか知りたがっていた。それを見てからというもの、ハリーがまともに仕事をしたのか疑問だ。彼は自撮りをしたり、誰かにメールを打ったりして気が散っていたようだった。たぶん、あのグループチャットだろう。うへぇ、あまり考えたくない。私たちの関係のあらゆる進展をいちいち報告されるのは、なんだかプライバシーの侵害みたいな気もする。でも同時に、彼が興奮して友達にメッセージを送ってい...

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