カム45-夢中になって準備万端

ハリーが家の前に車を停める。私は緊張と興奮で膝がガクガク震えたり、貧乏ゆすりをしてしまわないよう、必死にこらえている。もう一秒たりともじっとしていられない気がして、ハリーがサイドブレーキを引く前にドアを押し開け、座席から飛び出した。

ハリーが降りてくるのを車脇でぎこちなく待つ。彼はすぐに私の指に自分の指を絡ませ、ぐっと引き寄せた。玄関先まで歩き、いつものように私たちはそこで立ち止まる。

「それで、キャム。入ってもいい?」ハリーが尋ねる。冗談めかした口調だ。だって、もう中に入ってと誘ってあるんだから。でも、その表情には真剣さが滲んでいて、本気で聞いているのがわかる。彼は私が考え直して、自分を...

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