81-ズボンと鎮痛剤

部屋に入ると、メーガンがくるりと振り返った。彼女は腕いっぱいに服を抱えていて、どうやら片付けている途中だったらしい。鼻歌交じりだったのが、私を見て驚いたようにピタリと止まった。

「ライアン? まだいたのね。てっきりベラミーがもう家まで送って行ったのかと思った。今起きたの? もう十一時近くよ」と、彼女は陽気にまくし立てた。抱えていた服をベッドの上の大きな山に放り投げると、カーテンを少し開ける。私は朝の眩しい光に思わず身をすくめ、手で目を覆いながら唸り声を上げた。

「いるに決まってるでしょ。昨夜は飲みすぎたんだから……もう、ものすごくね。今起きたのも当然よ。むしろ起き上がれたことが奇跡なくらい...

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