第22章 矢野汐里のミス

矢野郁真は一睡もできなかった。

ベッドの縁に腰かけたまま、スマホの画面を見つめる。表示されているのは、私立探偵から送られてきた資料だった。

あの三人の恐喝の記録。やり取りのスクリーンショット。過去の通報履歴。どれもこれも克明で、小林舞香の話と寸分違わない。

文字を追うほどに、指先へ力がこもっていく。

彼女の言っていたことは本当だった。最初から最後まで、全部。

矢野郁真はスマホを手に取り、小林舞香の番号を呼び出した。

三回鳴って、通じる。

「舞香」

「何か用?」

平坦な声だった。あまりにも静かで、その静けさがかえって彼を怖くさせる。

「調べた。あの三人のこと――おまえの言う...

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