第702話

「慈善寄付は直接慈善団体に寄付されますか、それとも指定寄付ですか?」と弁護士は尋ねた。

「チルドレンズ・ファンデーションに寄付してくれ。残りは任せる」とアーサーは何気なく答えた。「父は私のことなど気にかけたことがなかった。彼が残した金は他の誰かの子供たちの役に立つだろう。良いカルマを積む方法だと思ってくれ」

こんな時でさえ、ヘンリーを犠牲にして冗談を言うなんて、まさに兄弟らしかった。

はっきりしていたのは、息子たちの心の中でのヘンリーのイメージが汚れていたということだ。ヘンリーの悲惨な最期は、ただ自分が蒔いた種を刈り取っただけだった。

その夜11時、オリバーとアーサーは、弁護士と長年仕...

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