第7章

大勢の視線にさらされる中、谷口凛華だけがその場にぽつんと取り残された。

訝しむような、値踏みするような目が自分に集まっているのを感じても、谷口凛華は顔色ひとつ変えずに店員を見た。

「こちら、防犯カメラがありますよね。さっきの映像を確認させてください」

店員の顔がさっと青ざめる。

「も、申し訳ありません。私にはその権限が……」

「なら、責任者を呼んで」

泣き寝入りするつもりはない。さっき何が起きたかなんて、映像に全部残っている。

責任者が来ると、谷口凛華はきっぱりと事情を伝え、ほどなく保存されていた監視映像を受け取った。

「本日はご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませ...

ログインして続きを読む