セレナの日

外の空気はひんやりとしていて、肌に心地よい。見慣れた通りを車で走りながら、胸の奥に淡い緊張を感じている。太陽はちょうど沈みかけ、あたり一面を黄金色と影に染め上げていた。私はカップホルダーに置かれた、彼から渡された鍵を何度も目で追ってしまう。どちらがより危険なのか分からない――彼が私にこれほど心を許していることか、それとも私がそれを望んでしまっていることか。

母の家の私道に入る頃には、空はすっかり暗くなっていた。ネイサンの車の後ろに停めて車を降りる。ドレスのしわをもう一度伸ばしてから、階段を上がり、ドアをノックした。

ジェイドがドアを開けたが、私にはほとんど目もくれず、道を空けた。

中に入...

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