第14章:パッド。翼付き。飛行機のように

翌朝、セラはソファの上で、胸に膝をきつく抱きかかえるようにして丸くなっていた。鋭く刺すような痛みが、波のように腹部を駆け巡る。顔は青ざめ、額には汗が玉のように浮かび、フーディーの生地を強く握りしめていた。体に巻きつけた毛布は暑すぎるように感じるのに、体は震えている。

キッチンから聞こえてくる話し声――リアムとゼインがひそひそと話している――が、かすかに耳に届いた。デイモンはバルコニーのドアの近くに立ち、手に携帯を持っていたが、その鋭い灰色の瞳は数秒ごとに彼女の方へと向けられていた。

もっと楽な姿勢になろうとしたが、新たな痛みの波が押し寄せ、思わず息を呑む。

これは普通じゃない。いつだって...

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