第202章

ダミアン視点

ライトはどこか落ち着かない様子で俺を見つめ、反射的に諫めてきた。

「本当に……マリさんの犯罪の証拠を、全部記者に渡すおつもりですか? それはコステロ家の醜聞です。身内が権力のために殺し合っているなんて世間に知られれば、家の名誉は致命的に傷つきます」

正論だ。だからこそ、俺はもう待てない。

足を止め、理解できないという顔をしたライトと目を合わせる。

「俺に子どもができた。……それでも、叔父は俺を生かしておくと思うか?」

ライトが言葉を失い、眉間に深い皺を寄せた。

「ほらな。そんなこと、お前だって分かってる」

ふっと息を吐き、天井を仰ぐ。こみ上げるのは、怒りよりも諦...

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