第160章 生後100日祝い

二階の階段口。

夏目霧子は月白のオートクチュールに着替え、長い髪をゆるくまとめていた。

腕の中の夏目有希を見下ろす。

真っ赤な晴れ着に身を包んだ小さな子は、いかにもめでたい空気をまとい、瀬戸伯彦が自ら用意した特製のお守り袋を首から下げている。くりっとした瞳を輝かせ、あどけない笑顔をぱっと咲かせた。

瀬戸桂栄が歩み寄り、有希の頬をやさしく撫でる。そうして霧子へ顔を向けた。

「霧子、準備はいいか」

霧子は小さくうなずいた。

宴会場の大扉が開く。

ざわめきが、すっと引いた。

ホールが一瞬で静まり返る。

先頭を瀬戸桂栄が杖をついて進み、左右に瀬戸利久と瀬戸伯彦。瀬戸康平は霧子のす...

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