第174章 法廷で相まみえる

夏目霧子はスマホをめくり、スタジオのグループチャットに流れてくるメッセージを一つずつ追っていった。

大半は圓子からだ。あの『ひまわり』が奪われた件の、その後。

通報は済み、防犯カメラも確認済み。警察は「追って対応する」と言ったらしい。

スマホを置こうとした、そのとき。

圓子が彼女にだけ送ってきたメッセージが目に入った。画像つきだ。

「Summer先生、これ、さっきスタジオに届いたんです。早く見てください!」

夏目霧子は画像を開き――瞳孔が、きゅっと縮んだ。

裁判所からの呼出状。

被告、サマースタジオ。

事由、著作権侵害――盗作の疑い。

夏目霧子は画面を数秒、凝視した。見間...

ログインして続きを読む