第22章 水野菜々美は叱られる

黒崎昌仁は一瞬きょとんとし、すぐに顔を険しくして冷たく言い放った。

「座るだと? あいつは自業自得だ! 悪いことをしたら罰を受ける。黒崎家のしきたりは崩させん!」

「……逸臣、3日3晩ずっと跪いて、何も口にしてません」夏目霧子は淡々と言う。「このまま倒れて、ここで気を失って、結局救急対応になってもいいなら……立たせたままにすればいいです」

黒崎昌仁のまぶたがぴくりと跳ねた。

3日3晩。飲まず食わず。

このろくでなし、自分にはずいぶん厳しいじゃないか。

胸の奥が、ちくりと痛む。手塩にかけて育てた孫だ。可愛くないはずがない。……だが、ここで甘い顔はできない。

簡単に許したら、霧子の...

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