第18章 レヴィの支配から逃れる

ナタリー視点

壊れたみたいに痛みに歪む彼の表情を見ても、私の心は何ひとつ動かなかった。

殴っても、罵っても、殺してしまっても――取り戻せない。かつて私が持っていた愛も、信頼も。

私はゆっくりと手を下ろし、一歩引いて、彼との距離を切った。

「一番哀れなのは何か知ってる、レヴィ」

彼をまっすぐ見て、口元に浮かべる。凄惨で、どこか残酷な笑み。

「ついさっきまで、私はあなたを憎んでるんだと思ってた。でも違った」

「あなたに、何も感じないの。愛もない、憎しみもない……何も」

「知らない人を見てるみたい。かわいそうな、赤の他人。私とは、もう何の関係もない」

「……やめろ」

彼は首を振...

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