第21章 危険な人を起こすな、そしてキスと

ナタリー視点

ようやく私はひとつ咳払いをして、落ち着いた事務的な声で切り出した。

「デイヴィスさん、お時間です」

ベッドの上の男は目を開けたか。――開けない。

眠ったまま眉をひそめ、くるりと寝返りを打つ。背中をこちらへ向け、あからさまに拒絶してきた。おかげで、バスローブはさらにずり落ちる。

私は腕時計を見た。6時10分。

新しい仕事に就いたばかりだ。初日から失敗するわけにはいかない。

「エルヴィン!」

少しだけ声を張る。

彼は喉の奥で小さく唸り、腕で顔を覆ったまま、また眠りの底へ沈んでいく。

私の忍耐は、もうほとんど残っていなかった。八年間、私はずっと礼儀正しく、辛抱強く...

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