第37章 芝居をする

ナタリー視点

とうとう我慢の限界だった。私は彼の手からシェイクをひったくる。

「自分で飲むわ!」

レヴィの顔に、してやったりという笑みが浮かぶ。

「お前はほんと頑固だな。最初からそうすればよかったんだ」

悔しさで息が詰まり、プロテインシェイクをひと口飲んだ瞬間、危うく気管に入りかけた。

午後になって、飛行機は見慣れた土地へ降り立った。

私たちはプライベートターミナルのVIP駐車場へ向かう。そこに停まっていたロールス・ロイスを見て、私はすぐに気づいた。エルヴィンの車だ。

私はエルヴィンに向かって微笑む。

「デイヴィスさん、先に行ってください。私のことは心配いりません」

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