第39章 リリアンの誘惑

ナタリー視点

私はソファにうつ伏せに倒れ込み、息もできないまま叫んだ。

「グラント! あんた、いっそ私を殺して!!」

「どうだったの!?」

彼女は目を輝かせて身を乗り出してくる。

「最悪よ!」

私はソファを思いきり拳で叩いた。さっき手のひらに残った感触が、また鮮明によみがえる。

「まるで拳銃みたいだったの! 全然、握りきれなかった!」

彼女がひゅっと息を呑む。

「マジかよ、そんなにでかいの?」

「でかすぎて怖いくらい!」

私はうめいた。

「それに……反応したのよ! 私の手の下で、生き物みたいに動いたの! あんなの恐怖でしかないわ!」

グラントは今にも全身を震わせ...

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