第40章 今夜彼が私の世話をする?

エルヴィン視点

ドバイで仕事をしていたあいだに、グループには俺の決裁待ちの書類が山のように溜まっていた。

それを片づけている最中、書斎の外にマレーが姿を見せた。

「社長、ペレスさんのお友達がお見えです。社長にお会いしたいと」

ナタリーの友人? いったい何の用だ。

俺はノートパソコンを閉じ、玄関へ向かった。廊下に立っていたのは、やはりナタリーのそばにいたあの女性だった。片手には車のキー、もう片方には、はち切れそうな買い物袋。

「デイヴィスさん、グラント・ウェストです」

俺を見るなり、彼女はぺこりと頭を下げた。

「急にお邪魔してしまって申し訳ありません。さっき妹から電話があっ...

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