第41章 二人が一緒にすること

ナタリー視点

「……何をするって?」私は聞き返した。声が自分でも驚くほど細い。

エルヴィンがドアを開ける。そこは書斎を改造した映写室だった。沈みこみそうなソファ、壁一面を占めるスクリーン。

照明は落とされ、輪郭がふわりと溶けて見える。やわらかくて、密室めいていて――その瞬間、役に立たないはずの脳がやたらと機敏に働き出した。勝手に、曖昧な想像ばかりを映し出す。

心臓が跳ね、指先が肘掛けに食い込む。

暗い部屋。甘い光。背後に立つ男。

警報が一斉に鳴った。私を待っているのは、逃げ道か、抱擁か。どちらが怖いのか、私には決められない。

そのとき、エルヴィンがスクリーンの電源を入れた。

...

ログインして続きを読む