第53章 反撃を計画する

ナタリー視点

スマホを握ったまま、胸の奥で心臓がどくどくと暴れ続ける。きちんと呼吸を取り戻すまで、丸々5分もかかった。

通話の内容を、私は頭の中で何度もなぞる。

エルヴィンは自分から手を貸すと言った。言い方は驚くほど率直で、回りくどさなんて一切なかった。

あのときの私は動揺しすぎていて、思わず電話を切ってしまった。

指先で額を押さえる。

これは私自身の問題だ。自分で片をつけるべきだ。彼はもう、とっくに雇い主として果たすべき範囲を超えるほど、私のためにしてくれている。

他人の力を借りながら、自分の泥だらけの後始末まで押しつける――そんな真似だけはしたくない。私は、そこまで落ちたく...

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