第124章 いかに収拾するか

子供の戯言とはいえ、藤堂若葉の放った一言は綾瀬悠希を赤面させるに十分だった。背中には、藤堂譲の突き刺さるような視線さえ感じる。

「若葉ちゃん、前にも言ったでしょう? パパはすぐに新しいママを見つけてくれるわよ」

「新しいママなんていらないもん……」

 藤堂若葉は唇を尖らせ、今にも泣き出しそうな顔で訴える。

「若葉ちゃん、いい子にして」

 綾瀬悠希は小指を差し出した。

「先生、これからは少なくとも週に二回は会いに来るって約束するから。ね? 指切りしましょう」

 藤堂若葉は小首を傾げて少し考え込んだ後、三本の指を突き出した。

「二回じゃ少ない。三回」

「わかったわ、三回ね」

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