第149章 なら死んでくれ

「は?」

 二人の少女は信じられないという顔で店員を見つめ、何かの間違いではないかと疑った。

 綾瀬悠希ごときが、この店にある服をすべて買い占める? こいつのどこにそんな金があるというのか。

 今まさに拳を振り上げようとしていた綾瀬悠希自身も、呆気にとられていた。彼女はここにある服を全部買うなどと言った覚えはないし、そもそもそんな成金趣味な真似ができる懐事情でもない。

 以前、綾瀬悠希に殴られたことのある少女が、ひきつった声で囁く。

「まさか、本当に買えるわけないでしょ?」

「ユユちゃん、大丈夫!?」

 その時、試衣室から楠本南が慌てた様子で飛び出してきた。

 外の騒ぎを耳にして、...

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