第168章 彼が好むかどうかなど知ったことか

「問題ない」異国訛りの男が答える。「情報を送ってくれ。それから、中にある何を抜き出せばいい?」

「中の女の子たちのプライベートな写真と動画、全部コピーして私に送って。それから、奴の携帯からはデータを完全に消去して」

「了解だ」

「どう? 最近は順調?」

「進みは極めて遅い。俺たちに残された時間は、そう多くない」

「分かった」綾瀬悠希は少し沈黙してから告げる。「やれるだけのことはやって。あとは天に任せましょう。金銭面の問題は私が解決するわ」

「ああ、そっちも気をつけてな」

「ええ、あなたたちも」

 通話を終え、ようやく安眠できる心持ちになった。

 昨晩は望月恒のことなど相手にし...

ログインして続きを読む