第31章 子どもを産む

大奥様は末永言葉の手を取ると、上から下までじろじろと値踏みするように見て、眉をひそめた。

「また痩せたじゃない。承弦のあの子、ちゃんと面倒見てないんじゃないの?!」

末永言葉は、ただ曖昧に笑ってみせる。

深沢承弦の目の前で、彼の悪口なんて言えるはずがない。

すると新谷言が室内を見回し、ふいに口を開いた。

「……またいないの?」

本家で新谷言がそんなふうに名前を出さずに言う相手など、一人しかいない。

大奥様の顔色がさっと変わり、冷ややかに鼻で笑う。

「よくもまあ、あんたはあの人のことを気にかけられるわね。本人はどう? 家に寄りつきもしないじゃない。こんな調子なら、そのうちこの家...

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