第33章 婚約期間

深沢承弦の動きが、ふっと止まった。だが次の瞬間には身を翻し、彼女をベッドへ押し倒す。唇はゆっくりと下へ落ち、手が衣の裾から滑り込んで、同じくらい熱を帯びた肌に触れた。

今の彼女は拒まない。

それどころか、合わせてくる――誘うように。

ここで止まらなければ……それは、夢にまで見たものだ。

そして今なら、やろうと思えばやれる。

たとえ、腕の中の女が薬でまともな判断もできず、薬のせいで自分に近づいているだけだとしても。

たとえ、勝手に「愛されている」と思い込んで自分を誤魔化すだけだとしても――後悔しない。

……それでも。

彼女の代わりに決めるわけにはいかない。

弱みに付け込むなん...

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