第48章

深夜の深沢グループ本社ビルは、まだ煌々と灯りが消えていなかった。

末永言葉は弁当の入った袋を提げ、新谷言と並んでエレベーターに乗る。

会議室の前まで来た、そのときだ。

半開きの扉の向こうから、氷で研ぎ澄ましたような深沢承弦の声が突き刺さった。

「温水真雲。このデザイン、どういうつもりだ」

言葉の足が止まる。

扉の隙間から覗くと、深沢承弦は会議テーブルの前に立ち、デザイン画の束を手にしていた。向かいには温水真雲。俯いたままで表情は読み取れない。

「取引先の案を盗む度胸があるとはな。深沢グループの赤字がまだ足りないって?」

温水真雲は唇を噛み、目に涙を溜めた。

「承弦、わたし本...

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