第179章 バカなら黙ることを覚えろ

福田祐衣は顔も上げず、指先で点字をなぞりながら、氷のように冷徹な声で言い放った。

「資格があるかどうかは、あんたが決めることじゃない。持ち株が決める。取締役会が決めることだ」

「柏原星奈。前にも言ったはずだ。馬鹿は口を開くな、と」

「なっ……!」

柏原星奈は怒りで顔を真っ赤にし、金切り声を上げた。

「お母さんは騙されたに決まってる!」

「私と大空のことが一番大事なのに、なんで株をあんたなんかに譲るのよ! 言いなさいよ、どんな汚い手を使って脅したの!」

その言葉に、ようやく福田祐衣が顔を上げた。その表情は凍てついたように淡白だった。

光のない瞳が、紅潮した星奈の顔を掠める。口元...

ログインして続きを読む