第237章 土下座しろ

眼が熱くなり、あやうくその場で泣き崩れるところだった。長く張り詰めていた神経が轟音を立てて緩み、詰まっていた息がようやくスムーズに吐き出せる。

「ありがとう……ありがとうございます、先生! すぐに向かいます!」

通話を終えると、福田祐衣は他のことなど構っていられず、きびすを返して入院棟へと猛ダッシュした。

電話で知らされたVIP病棟の個室の前まで駆けつける。入ろうとしたその矢先、二人の大柄なボディーガードが立ちはだかった。

ボディーガードたちは阿吽の呼吸で前に出て、彼女の行く手を阻んだ。

「福田さん、宮本様からの言いつけで、ここを通すわけにはいきません」

祐衣の表情が曇る。

「...

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