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寧々の視点

その場の空気が凍りつき、私は何と言えばいいのかわからず、そっと和也の顔を窺った。

和也がすかさず話題を変える。

「憲二さん、ご無沙汰しております。最近、お加減はいかがですか?」

憲二さんはコーヒーを一口すすり、素っ気なく答えた。

「まあな。まだ死んじゃおらん」

和也は一瞬言葉に詰まり、それでも続けた。

「こちらは寧々です」

「目は見えとる」

憲二さんは私のほうを見ようともしなかった。

リビングの空気が数秒間、重く沈んだ。

私は笑顔を貼り付けたまま、指先をそっと握り込んだ。

和也が口を開くより早く、憲二さんは立ち上がり、里香の手を取った。

「里香、来なさい...

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