第12話

和也の視点

この間の面会は、心に深く突き刺さった棘のように、どうしても抜くことができなかった。

ここ数日、里香の最後の眼差しとあの離婚協議書が何度も脳裏に浮かび、俺をひどく苛立たせていた。

秘書が急ぎの書類をいくつか持ってきた。その中の一つ、S市の新興テクノロジーパークの入札資料――競合リストの中に、白石グループの名前がはっきりと記されていた。

また白石の人間か。

俺は苛立たしげに書類を突き放し、こめかみを揉んだ。

ノックの音が響き、寧々が淹れたてのコーヒーを運んできた。今日の彼女は淡い色のワンピースを着ており、薄く上品なメイクを施し、優しい表情を浮かべている。

「和也、顔色が...

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