第22話

里香の視点

翌朝、和也が蓮を連れてラボにやって来た。

プロジェクトのミーティングを終えたばかりの私に、アシスタントが「和也さんが下でお待ちです。お子さんもご一緒で」と告げに来た。

途端に眉間が寄る。

一階のエントランスへ降り、ガラス扉越しに外に立つ二人の姿を捉えた。和也はポケットに手を突っ込み、相変わらずの落ち着き払った様子。蓮はうつむき加減で、つま先で地面の小石を転がし、どこか元気がない。

私は扉の内側に立ち止まった。自ら開けてやるつもりはない。

私に気づいた和也は、蓮をその場に待たせ、一人でこちらへ歩み寄ってきた。

分厚いガラス越しに、少しこもった声が響く。

「里香、少し...

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