第40章

第三人称視点

 使用人が藤原陽子の部屋のドアをノックし、恭しく声をかけた。

「藤原様、北条様から婚約の贈り物が届いております」

 藤原陽子はぱっと顔を輝かせ、勢いよくドアを開けた。

「贈り物はどこ?」

 使用人が一つのギフトボックスを彼女に差し出す。

「北条様から、『気に入っていただけると嬉しい』との伝言でございます」

 藤原陽子は箱を受け取ると、待ちきれない様子で包装を引き裂いた。

 中に入っていたのは、最新型のビデオカメラだった。

 藤原陽子は少し首を傾げたが、それでも嬉しそうにカメラの電源を入れた。

 ――だが、そこに映し出されたのは、血まみれの映像だった。

 画...

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