第119章

私は首を横に振った。

「坂下直樹。チャンスはあげたわ。何度もね。でも、もう私たち終わりよ。無駄なことはやめてくれない? これ以上、私にあなたを軽蔑させないで」

 坂下直樹は膝行で私に擦り寄ってきた。私が避けると、彼は私のパンツの裾にしがみつく。

「やめてくれよ、真美。話し合おう、な? 今回ひどく傷つけたのはわかってる。でも違うんだ、君が思ってるようなことじゃないんだよ、僕は……」

 私は一歩下がると、酒瓶の先を坂下直樹に突きつけ、冷ややかに言い放つ。

「言い訳はもういい。一言も聞きたくないの。これ以上つきまとうなら、警察を呼んで法的に処理するわ」

「待って、待ってくれ! さくら、...

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