169

「江川社長、こんなやり方はありませんよ。お互い会社を経営しているのですから、信用が第一でしょう。西岭は今後、一切商売をする気がないとでも言うんですか」

私は拳をきつく握りしめ、胸の中で燃え上がる怒りを必死に押し殺した。そうでもしなければ、今すぐにでも彼を罵倒してしまいそうだったからだ。

江川金生は、まるで何か滑稽な話でも聞いたかのように笑い声を上げた。

「高橋真美くん、私はね、君より長く会社を経営しているんだ。そんなこと君に教わる筋合いはないよ。そんな暇があるなら、自分の顧客への賠償でも考えたまえ。さもないと裁判沙汰になるのは君の方だからね。私と君の件は、これでもう完全に清算済みという...

ログインして続きを読む