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加賀先生はさくらを診察すると、大したことはないと言ってくれた。子供の成長過程によくあることで、見た目は少し痛々しいが心配はいらないそうだ。それを聞いて私はすっかり安堵した。その後、無理を言って母も診てもらったが、こちらも過労だから休ませるようにとのことだった。先生は二種類の薬を処方し、病院の薬と併用しても問題ないと教えてくれた。

これで父も私も胸をなでおろした。父は薬を買いに行き、家で煎じる準備をするというので、私が加賀先生を病院の玄関まで見送ることになった。私は笑顔で声をかけた。

「いつもご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません」

加賀先生は首を横に振った。

「気にすることはない...

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