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最初に口を開いたのは、やはりあの筋骨隆々の大男だった。彼は片手をバンッと机に叩きつけ、身を乗り出して私に顔を近づけながら、薄ら笑いを浮かべて言った。

「高橋社長は女傑だな。いいだろう、俺がじっくり話してやる。坂下直樹が坂下商事を仕切ってた頃は、俺たちも上手くやってたんだ。それが、あんたの代になった途端に細かくいちゃもんをつけやがって。俺の品物は三回も突っ返されたぞ。そんなやり方で、みんながどうやって飯を食っていけばいいんだ。坂下商事は俺たちを野垂れ死にさせる気かよ」

「全くだ。ここまで厳しい会社なんて見たことがない。明らかに俺たちへの当てつけじゃねえか」

すかさず他の者たちも同調の声を...

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