第71章

店長は、私たちがここまで強硬手段に出るとは予想していなかったようだ。彼の顔色は瞬時に土気色へと変わった。世論というものの恐ろしさを、彼自身が誰よりも熟知しているからだ。

もし本当に返品が成立し、その経緯が大々的に拡散されれば、ブランドの信用は地に落ちる。そうなれば、彼の店長としてのキャリアもジ・エンドだ。何しろ彼は、一昨日本社の役員である叔父と会食したばかり。来月には本社への栄転が決まっていたのだから。

店長は即座に店員たちへ指示を飛ばし、野次馬の撮影を阻止させた。そして張り上げた声でこう叫ぶ。

「撮影はやめてください! 肖像権の侵害になりますよ! 今すぐ削除してください!」

さっき...

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