第164章

三原由美は眉をひそめた。「酔っ払ったの?どうして彼はお酒を?」

さっき病院ではまだ元気だったのに。

機嫌も悪くなさそうだったのに。

青木直樹の声はますます焦りを帯びていた。「分からないんです。何か大きなショックを受けたみたいで、気持ちがすごく落ち込んでいて、聞いても言わないんです。ただひたすらお酒を飲んでいて、姉さんが来なければ、このまま飲み潰れてしまうかもしれません。和也ももう限界です。何と言っても、ボスは何度もあなたを救ってくれたじゃないですか。見殺しにはできないでしょう!」

相手の口調から、三原由美は事態がかなり深刻だと感じた。

自分が行かなければ、確かに...

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