第36章

「おまえら、全員外で待て。俺が仕事してるとき、邪魔されるのは嫌いだ。目の前をうろつくのも禁止」

プログラマーたちは即座にこくこく頷き、余計なことは一切言わず、ノートPCを抱えてぞろぞろとオフィスを出た。ドアの外の長椅子に一列に座り、細々した作業を始める。

橋野悠希は腰を折ってこぼれたコーヒーを片づけながら、横目でモニターの数値を追い、脳内で秒刻みの計算を走らせた。

全員が出ていったのを確認すると、綾波東也がすぐさまノートPCを橋野悠希の手に押しつける。

「悠希ちゃん、マジで助けて!」

他の連中に気づかれないよう、橋野悠希はしゃがみ込み、綾波東也のデスクの下へ潜り込んだ。指がキーボー...

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