第67章

大勢の視線が突き刺さる中、鈴木美由紀は警備員に腕を掴まれ、そのまま病院の外へ引きずり出された。甲高い悲鳴が廊下に反響し、ざわめきが波紋みたいに広がっていく。

あれだけの騒ぎだ。眠っていた患者たちも次々と目を覚ました。

けれど、その頃の橋野悠希は病室のベッドに横たわったまま、顔面は血の気が引いて真っ白。意識が戻る気配はない。

長川貞也とお婆様は、言葉もなく視線を交わした。どちらの目にも、同じ不安が浮かんでいる。

「貞也。今夜はここに残って、ユキちゃんを見てあげて。女の子ひとりじゃ心細いでしょう」

貞也は拒まなかった。

橋野悠希が目を覚ましたのは、翌朝だった。

瞼を上げた瞬間、窓際...

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