第96章

その一言で、橋野悠希は文字どおり爆ぜた。外はカリッ、中はふわっ――そんな冗談みたいな衝撃だ。

昨夜、長川貞也は「何もなかった」と言っていなかったか。なのに、どうしてケーリーが折れた?

まさか――長川貞也が嘘をついていた?

パパラッチが撮れたのは、せいぜい「面白い絵」程度だ。夜は長いとはいえ、連中だって一晩中カメラを構えて張り付けるわけじゃない。

ぐちゃぐちゃの考えが脳内で火花みたいに散って、悠希は思わず白目を剥きそうになる。心の中で長川貞也を罵り倒した。

男なんて結局こうだ。目の前の皿を食べながら、鍋の中まで狙って、口を開けば嘘ばかり。

「……どうして急に、うちとの提携をOKして...

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