第174章

十数分にも及ぶ録画映像。再生が進むにつれ、彼の顔色は険しさを増していった。

斎藤恭介が口を開く。「ついでに聞き込みもしましたが、若奥様のデザイン部Bチームでの評判は上々です。仕事に対して真摯ですし、他のデザイナーへの助言も的確らしく、皆、彼女に一目置いています。思うに、奥様はただ一心に仕事を全うしようとされているだけです。それを、言いがかりのような……」

「言いがかりがどうしたって言うの?」

斎藤恭介の言葉を遮るように、佐藤雅子の冷たく、傲慢な声がドアの外から響いてきた。

間髪入れず、彼女は水原心奈を引き連れて部屋に入ってくる。

本来なら静観していただろうが、デザイン部で待てど暮ら...

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